「大人の発達障害」というものを私は最近になって知りました。
著名な成功者の方々であるビル・ゲイツさん、楽天の三木谷浩史さんは発達障害であることを公言されているそうです。
言葉としては「アスペルガー」とか「ADHD」など、見聞きすることは度々ありました。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム)、LD(学習障害)、3つまとめての総称が「発達障害」とされています。
さらに 「アスペルガー症候群」とは「自閉症スペクトラム(ASD)」の中でも言葉や知的発達の遅れがみられないものを指すと知りました。
人口の2~5%の割合で存在し、男性に多いという報告があります。アスペルガー症候群の著名人として、イチロー、スティーブ・ジョブズ、米津玄師、栗原類さんがあげられている記事も散見します。
近年、注目されている「大人の発達障害」。
実は他人事ではなく自分の夫が「アスペルガー症候群」であろう事実に私はようやく気がつきました。
アスペルガー症候群の人は日常の行動に特徴があります。家族はその特徴的な行動に良い意味でも悪い意味でも大きな影響を受けます。
もし、私のように長年、自分と夫の生活スタイル(物事への取り組み姿勢)にギャップ(違和感)を感じていたなら「大人の発達障害」の可能性があります。
まずは、一緒に「アスペルガー症候群」とは何か?順番に見ていきましょう。
自閉症スペクトラムの2つの特徴
①対人関係と対人コミュニケーションの質に特徴がある
②興味の対象が著しく限られている、パターン的な行動がある
行動に強い特徴があるので、対人コミュニケーションが得意でないこと、日課(ルーティン)があることで「アスペルガー症候群」の可能性を推察できます。
私の夫は現在50歳過ぎですが結婚してからの20年間で日課=ルーチンワークが増え、年齢を重ねるにしたがってアスペルガー症候群の特性が目立ってきました。
夫の場合は毎日欠かさずに行う「筋トレ」「TOEICの勉強」「卓球の素振り」が主なルーティンです。
継続する特性がプラスにも働く |
TOEICはすでに850点を取得しており、特に勉強を続ける必要はないのですが、本人としてはルーチンワークから外せないようです。
私にはわかりませんが、気が済まない?落ち着かない?といった感覚なのでしょうか。
わかりやすいところで言うと「同じ話を何度もする」とか「毎日のように同じ物を食べる」という行動があります。あるいは「しょっちゅう同じ物を食べる」といった感じです。
アスペルガー症候群ではない人から見ると「また?よく飽きずに食べるね」という感覚です。
もっと知りたいアスペルガー症候群
日常生活がパターン化(ルーティン化)しやすい:自分の行動や習慣に関しては自分が決めたルールにこだわりやすく、毎日の行動がパターン化する傾向があります。
また、イレギュラーな出来事を非常に嫌がる傾向があります。また予期せぬことが起こった時にパニックになりやすい傾向もあります。
[参考サイト]
https://www.fuseki-clinic.com/column/asperger.htmlアスペルガー症候群 (自閉スペクトラム症)
アスペルガー症候群とは、「自閉症スペクトラム」に分類される「臨機応変に人と接することが苦手で、自分の関心・やり方・ペースの維持を最優先させたいという志向が強いこと」を特徴とする発達障害です。
[参考サイト]
https://hidamarikokoro.jp/sakae/blog/大人の発達障害(アスペルガー症候群)とは?
社会性の障害:他者との相互的な関わりや、友好的な反応が生じないのが特徴です。具体的には、思ったことを悪気なく言ってしまう、相手の言葉通りに受け取ってしまう、暗黙のルールが理解できないといったものです。表情や雰囲気だけで相手の気持ちや状況を察することが苦手なのです。さらに興味や関心が非常に狭く、人付き合いや自分が興味のない物事には、とことん無関心です。なので、趣味を優先するために相手の誘いを断る、難しい専門知識が豊富でその話はよくできるのに、何気ない会話ができない方がいます。
[引用抜粋:障害者.comより]
[参考サイト]
https://shohgaisha.com/column/アスペルガー症候群の診断・検査方法は?
アスペルガー症候群と気づいたら
アスペルガー症候群は生まれつきの脳の特性と言えます。生活上支障がある場合には医療機関を受診し、検査等を行います。
アスペルガー症候群の薬はなく、認知行動療法が治療法としてあげられます。
自分でできる対処法としては、アスペルガー症候群の特性を自分自身で理解しておくとともに、可能な範囲で周りにも認識してもらうことです。
アスペルガー症候群であっても仕事に就き、むしろ特性をいかして活躍している方々も多いです。
アスペルガー症候群によるストレス
アスペルガー症候群の本人も周りも、生きづらさや生活への支障が大きくなければいいのですが、私たち夫婦の例で言うと、本人も妻の私もそれなりにストレスを抱えています。
私に「夫はアスペルガー症候群かも」という気付きを与えてくれた知人の義父さんは(おそらくアスペルガー症候群)高齢になってから、うつ病を発症したそうです。
特性の行動による違和感の積み重ね |
そして本人もさることながら、アスペルガー症候群の家族にも負担がかかるのは事実です。
アスペルガー症候群の夫との間に生じる違和感の積み重ねにより「カサンドラ症候群」におちいる妻の存在もあきらかになっています。
発達障害者は、幼い頃から自己肯定感が著しく低い。そのため、周囲の反応を即被害的に捉え、「やっぱり自分は駄目だ」と心を閉ざし、気づきの機会を逃しやすい。
〈参考サイト〉
http://www.yamaguchi.med.or.jp/カサンドラ症候群?大西クリニック
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