早起きや料理が苦手な人でも、マイペースに続けられる「お弁当作り」のコツ・裏ワザをご紹介します。
私は朝早起きするのが苦手で、料理を手早く作ることもできません。そんな私でも工夫する事で、10年以上平日毎日、夫のお弁当作りを継続できています。
さらに5年前から中高校生の娘のお弁当作りも再び加わりました。
世の中には男の子3人分のお腹を満足させるお弁当を作るお母さんや、娘に手の込んだキャラ弁を作るお母さんもいて「スゴイなぁ」と思います。
残念ながら私には「理想のお弁当」を作るのは難しいですが、私なりに家族のお弁当を作り続けています。
ではお弁当作りが得意ではない人でも、毎日何年も続けられる工夫の仕方を見ていきましょう。
朝のお弁当作りはとにかく大変
家族のお弁当を作る場合、普通は朝早くに起きて作りますよね。ところが、みなさんおわかりのように朝の時間がネックになりやすいです。
[お弁当を朝作るデメリット]
- 出勤通学時間に間に合うように作る必要がある
- 誰でも早朝に起きるのはツライ
- 朝、手早く作るには段取りが求められる
- 朝食や身じたくも重なり慌ただしい
私の場合、寝坊したり、作業に手間取って間に合わなかったらどうしようというプレッシャーがありました。そこで絶対に間に合う方法にだどりつきました。
前の日の夜にお弁当を作ってしまうという方法です。
夕食の支度中に翌日持って行くお弁当を完成させてしまうというものです。これで、朝お弁当を作るデメリットをすべて解決できます。
夜のうちにお弁当を作っておく
我が家では春夏秋冬、季節を問わず前の日の夜にお弁当を完成させて冷蔵庫に入れておきます。
夜作るので朝作るよりも、お弁当の保存時間が長いですが衛生面には気をつけているので食品が傷んだり、家族がお腹を壊したことは今までありません。
夫と娘のお弁当が冷蔵庫に入っているので、朝、各自取り出して1分ほど電子レンジにかけ、しばらくしてからフタをしてカバンにしまって出掛けます。
お弁当は冷蔵庫に一晩入っていたので、そのままだとゴハンが冷えて固くなっているので、電子レンジで温めると良いです。
映える弁当は作れない私です |
うちは朝食はトースト派ですが、ごはん派のお宅であれば、お弁当の米飯だけ後入れで朝仕上げても良いですね。
[夜のお弁当作り 手順]
- 板状の保冷剤の上に弁当箱を準備
- 炊きたてのごはんをつめる
- おかずを入れて完成
- 粗熱がとれたら弁当箱にフタをして冷蔵庫で保管
[お弁当に入れるおかず]
- 夕食の品を流用
- 冷凍食品を活用
- 自作の冷凍食品
さらに冷凍庫にストックしてある冷凍食品が大活躍します。日本の冷凍食品は非常に優秀で、おいしくてコスパも良く主婦や一人暮らしの強い味方です。
ちなみに製氷皿を使って簡単に冷凍食品を自分で作る事もできます。順に見ていきましょう。
自然解凍可の冷凍食品が便利
市販の冷凍食品の中には「自然解凍OK」の商品もあります。ご存知でしたか?
冷凍食品全体で見ると自然解凍OKの商品の割合は多くはありませんが、パッケージにわかりやすく表示されているので見つけやすいです。
自然解凍OKは強い味方 |
自然解凍可の冷凍食品であれば、袋から取り出したらそのままお弁当に入れるだけで電子レンジが不要です。この電子レンジの一手間が省けるだけで、かなり弁当作りが楽になります!
そして夜にお弁当を作るから「お昼にまだ凍ってたぁ!」という心配もありません。
なるべく自然解凍OKの冷凍食品を選んで購入していますが、それだと種類が限られてしまうので自然解凍可ではない冷凍食品も使っています。
自然解凍がOKではない冷凍食品を使う際は外装パッケージの説明にしたがって、電子レンジ等で加熱処理してからお弁当箱に入れています。
作ったおかずを冷凍しておく
時間がある時に調理したものや、食事用に作って余ったものを製氷皿につめて冷凍しておくと便利です。
フタ付の製氷皿は百円ショップ等で購入できます。製氷皿の一つ一つのスペースにおかずをつめていくので、食べ物のかたちや大きさによって入れやすいもの入れにくいものがあります。
副菜の調理の際に、製氷皿を意識して収まりやすく食材をカットしたり工夫をすれば、製氷皿におかずをつめる作業にも慣れていくので大丈夫です。
慣れていくと、めん類のように製氷皿に入れるのがむずかしい形状のものでも上手につめられるようになります。
焼きそば、ミートソーススパゲッティーを多く作り過ぎた時には、すかさず冷凍のストックにまわします。
めん類は、箸やフォークで小さめにクルクル巻いてからいれ、その上に肉野菜等をのせます。
ミートソーススパゲッティーを四角く冷凍 |
[自家製冷凍食品の例]
- きんぴらゴボウorレンコン
- ピーマンのいためもの
- にんじんサラダorしりしり
- カボチャの煮物
- ゆでブロッコリーorスナップエンドウ
- ビーフンのいためもの
板状の保冷剤の上に製氷皿をおき、おかずを入れていきます。
つめ終えたら、すぐに冷凍庫で凍らせます。冷凍庫の中にアルミトレー(冷凍トレー)があれば、その上に入れた方がより短時間で冷凍できます。
冷凍されたら製氷皿からタッパーに移しておくと、使う時に取り出しやすいです。
※家庭の冷蔵庫では急速冷凍がむずかしいので市販の冷凍食品なみの品質は保てないという事で、手作りの冷凍食品を推奨しないという意見もあります。
個人的には自家製冷凍食品で衛生面や健康面の問題は出ていませんが、試される方は恐れ入りますが自己責任でお願いします。
より手軽にお弁当を作るには
毎日のお弁当作りは、いわばルーティーンとなるので不要なものは省いて、必要なものはすぐに使えるようにしておくのがオススメです。
- おかずには仕切り不要
- 果物はシリコンカップに入れる(電子レンジの際カップごと出す)
- ふりかけ、こんぶの佃煮、梅干し等を常備して使う
ソースの味が濃かったり、果物など他の風味がつくと味を損なうものはシリコンカップに入れてお弁当箱につめると良いです。
百円ショップでも複数個入りのシリコンカップが入手できますし、洗って繰り返し使用できます。(私は食洗機に投入するのでシリコンカップを洗う手間はほぼありません)
ごはんのお供になるふりかけ、昆布の佃煮も何種類か用意するとあきがこないので、お気に入りを用意しています。
お弁当箱は同じものを2つ用意する
毎日スムーズにお弁当作りを続けるために、「同じお弁当箱」を2つ用意するのが秘策です。
例えば、夜6時半にお弁当をつめるとします。いざお弁当作りを開始したくても、お弁当箱が一つしかないと家族がまだ帰宅していなかったり、帰宅後すぐにお弁当箱を出してもらって、洗って、水気を拭き取らなければなりません。
お弁当箱が二つあれば、常に一つは家にあるので何も気にする事なくすぐにお弁当作りが始められます。
なおかつ、同じお弁当箱でローテーションするのでサイズやカタチが同じなので詰める作業がしやすいです。我が家には夫と娘のお弁当箱がそれぞれ2つずつあります。
製氷皿で冷凍したおかずは長方形(直方体)でカチカチに凍った状態なので、弁当箱におさめるのがパズルみたいで多少むずかしいです。
四角い弁当箱の方が丸型よりも、パズル的に入れやすいです。
耐久性のある弁当箱を選ぶ
ちなみに何年もお弁当箱を使用しているので、壊れやすい商品と耐久性のある商品があることに気が付きました。可動部のある商品は経年劣化や衝撃に弱いです。
カチッとはめる部分のある弁当箱や、ちょうつがい?みたいに開くタイプの箸箱は長年使用すると壊れやすくなります。
経験から学び、今では部品がついていないシンプルなフタの形状の弁当箱を、ハシ箱も昔からある差し込むタイプのものを選んで使用しています。
お弁当を夜作るデメリット
朝ではなく夜にお弁当を作るのはメリットが多いですが、あえてデメリットもお伝えしておきます。
- 作り立ての方がおいしい
- 冷蔵庫に一晩入れておくので、ごはんが固くなってしまう
- 保存時間が長くなるので注意が必要(常温の時間を短くする)
先ほど手順でお伝えした保冷剤や冷蔵庫での温度管理に加えて、汁気の多いものは避けます。
夏場は生野菜などの傷みやすいものは入れないようにしています。
よくプチトマトを入れるならヘタを取り除いて水気を充分に拭き取った方が雑菌の繁殖を防ぐと聞きますよね。
あとは基本ですがお弁当を作る際に手洗いをしっかり行い、使用する菜箸の衛生面にも気をつけます。
自分がお弁当をつめた時もそうですが家族にも、お弁当の中身が熱いうちはフタで密封せずに「粗熱がとれてからフタをする」ように注意しています。
うち流うちの場合
テレビドラマで見るお母さんは、朝一番に起きて作ったお弁当を布に包んで笑顔で渡してくれます。
記事の初めに私は早起きが苦手と書きましたが、勤務先のシフトの関係で週に数日だけ朝5時半に家を出る日があります。早朝勤務の関係もあり、夫や娘のお弁当を前日の夜に作るようになりました。
朝、各自、自分で冷蔵庫からお弁当を取り出して、電子レンジをかけて、箸箱も入れて、袋にセットしてカバンに入れて家を出ます。
実は私が早朝勤務ではない日も、各自セルフサービスでお弁当を取り出して持って行ってもらっています。
オススメのお手製弁当袋
私はキャラ弁を作る技量もないし、前夜に作ったお弁当を各自で持って行ってもらっているので家族に申し訳ない気持ちもあります。
ちなみに私は料理は苦手ですが裁縫が得意だったりします。そこで吸水性のある布(綿の生地)とはっ水加工の布の二重仕立てのお弁当袋を手作りしました。
万が一お弁当から汁が出ても2種類の布がしっかりガードして、カバンの中の持ち物が汚れないようになっています。
はっ水加工の布は色柄も豊富で生地用品店で購入できます。とても機能的で便利なので、二重布のお弁当袋を作ってみてはいかがでしょうか。家族のお弁当ライフを底上げします。
まとめ
お弁当作りを何年も続けられるコツ・裏ワザをご紹介しました。
手作りのお弁当なら、外食や買って食べるよりもかなり食費の節約ができます。お店に行かずにカバンから取り出して、すぐに食べられるお弁当なら時間の節約にもなります。
お弁当を作る時間帯を朝→夜に変えるだけで、お弁当作りのハードルがぐっと下がります。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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