近年、飲料水の選択肢も多様化しました。
- 水道水
- 水道水+浄水器 or 整水器
- ウォーターサーバー 宅配 or 水道直結型
- ボトル入りミネラルウォーター 通販 or 買い出し
- 井戸水
日本の水はマグネシウムイオンとカルシウムイオンの含有量が少ない「軟水」です。お茶やコーヒー、料理、赤ちゃんのミルクに使う水は、軟水が良いとされています。
水質基準の厳しい日本の水道水、飲用による腹痛・下痢の心配はほとんどありません。
【日本の水質基準】
水道水 51項目
ミネラルウォーター39項目
水道水には販売されているミネラルウォーターよりも多くの水質基準が設けられており、水道局の管理のもと供給されています。
世界でも水道水が飲用できる国は10数ヵ国にどどまり、日本は水に恵まれている国だとわかります。
昔から日本では「水と安全はタダ(同然)」と言われてきました。
私は低予算で維持管理が簡単な「浄水器」を使っています。
今回、20年使用中の浄水器「トレビーノ」が古くなったので再び「トレビーノ スーパースリム」を検討、購入しました。ひと昔前より本体もカートリッジもお手頃価格になっていました。
20年ぶりに新調 |
TORAY(東レ)の蛇口直結型 浄水器は、本体とカートリッジが数種類販売されています。
品番SX902VからSX705Tへの買い替えで使い勝手が変わるのが心配でした。SX705Tの口コミ(レバーの使い勝手)を探しましたが、みつからなかったのでレビューを含めて残しておきます。
トレビーノ浄水器を選ぶ理由
◾東レ 蛇口直結型浄水器のメリット
- 初期費用・維持費用が安い(本体3000円程度~ カートリッジ1000円程度~)
- 工具不要で簡単に設置・取り外しできる
- カートリッジの交換が簡単
- 本体がコンパクトで場所を取らない
- 構造がシンプルで管理しやすい
- トップメーカーで仕様が変わってもカートリッジの互換性がある
- ほとんどの量販店でカートリッジを購入できる
- 本体は白を基調としていて見た目もシンプル
蛇口直結型 浄水器デメリット
- 洗い物の汚れや洗剤の水しぶきを受けやすい
- 浄水器ゆえにぬれている状態が多く、でこぼこ部分がカビやすい
- 本体の内側外側共に定期的なお手入れが必要
トレビーノお手入れ方法
メーカー推奨のお手入れ方法:取扱説明書より引用抜粋
取り付け方法と逆の手順で浄水器を蛇口から取りはずして、お手入れをしてください。カートリッジ交換の際にお手入れされることをおすすめします。お手入れの際、製品を水中に沈めないでください。(カートリッジは一度通水した後に取り付け、取りはずしをくりかえすと浄水の出が悪くなることがあります)
私個人の経験から、カートリッジを取り出して、浄水器の本体だけの状態にしてすみずみまできれいに洗い、乾かす作業を時折行う事をオススメします。
- 日常的に清潔な布やスポンジ等で本体の汚れを拭き取る
- 上部のネジを指でゆるめれば簡単に浄水器本体を蛇口から外せる
- 本体のつなぎ目やシャワーの出口、凹みは、清潔なハブラシや綿棒を使って汚れを落とす
- カートリッジも本体のフタをはずして簡単に抜き出せる
浄水器本体のカビ予防対策
蛇口直結形浄水器を使用する上で、本体の清掃や乾燥を定期的に行わないとカビが発生する事があります。
私は1台目の浄水器の本体の内側にカビがついてしまった経験があります。
ハブラシでこすれない奥の部分の掃除が難しいです。カビが発生すると完全に落とすのが大変なので予防が大事です。
常に水分と隣り合わせなので、カビが生えやすく、細かいすき間の汚れこそ注意が必要です。
私はおよそ2ヵ月に1度目安で日中、天気のよい日に浄水器のカートリッジを抜き取り、本体を清掃してから天日干しで自然乾燥させています。
カビ予防が大切 |
余談ですが、私はまな板や食器洗い用のスポンジ、浴室のイスなどを気がついた時に天日干ししています。
ベランダに置いて日光や風にさらすだけです。手軽で地球にもやさしい方法で清潔をこころがけています。
トレビーノ カートリッジの交換時期
交換用カートリッジは性能により3種類あります。
◾トレビーノ スーパーシリーズ;例
①高除去(12項目クリア)タイプカートリッジ 3コ入りで約6000円
②トリハロメタン除去タイプカートリッジ 3コ入りで約3300円
③塩素・濁り除去タイプカートリッジ (3コ入りが見当たらず、トリハロメタン除去タイプと値段がほとんど同じ)
②トリハロメタン除去タイプカートリッジ 3コ入りで約3300円
③塩素・濁り除去タイプカートリッジ (3コ入りが見当たらず、トリハロメタン除去タイプと値段がほとんど同じ)
①と②は交換目安600L(1日10L使用の場合)2ヵ月
③は交換目安1500L(1日10L使用の場合)5ヵ月
上記のようにメーカーが交換目安の参考例を示していますが、正直、自分の家の浄水の使用量がよくわかりません。
デジタル表示付きの商品であれば、浄水の使用量が表示されるので交換時期を把握できます。
うちが使用している浄水器には液晶表示がないのでわかりませんが、麦茶、コーヒー、紅茶、料理、炊飯…3人家族で1日10Lには満たない気がします。
私は20年間、トレビーノ スーパースリム 浄水器を使用しています。思い返すとカートリッジは半年とか、長いと1年近く交換せずに使用しています。
私は新しいカートリッジをセットする際に油性ペンで使用開始日を記入しています。(カートリッジにシールが貼ってあり記入欄があります)
交換時に古いカートリッジの使用開始日を見ると、半年とか何ヶ月も経過していた事に気がつきます。それでも特に問題を感じた事はありません。
気になって調べてみたら、半年目安でカートリッジを交換している方のレビューをみつけました。家族構成や浄水の使い方次第なので、2ヵ月そこいらで交換した方がよいとは限らないですね。
うっかり1年近くカートリッジを交換しないでいると、さすがに浄水の水の出が細くなるので気がつきます。
トレビーノ浄水器 初期費用
トレビーノ浄水器は、ろ過装置で電気製品ではないので、本体が壊れたり汚れたりしなければずっと使い続けられます。(デジタル画面がある商品は電池交換が必要です)
トレビーノ本体価格
浄水器本体は種類が複数あり、3000~10.000円程度で販売されています。(少なくとも1本はカートリッジが付いています)
本体や切り換えレバーの構造が多少異なりますが機能上、大きな差はありません。浄水のろ過の性能はカートリッジのタイプで変わります。
カートリッジの性能と使用量・交換頻度により年間コストが変わってきます。
カートリッジの年間コスト(参考)
※カートリッジの価格は販売店によって多少違いますが、ネット通販の価格競争の恩恵なのか、ひと昔前よりだいぶ安くなりました。
高除去タイプカートリッジ使用
6ヵ月交換なら約¥4000/年
4ヵ月交換なら約¥6000/年
トリハロメタン除去タイプカートリッジ使用
6ヵ月交換なら約¥2200/年
4ヵ月交換なら約¥3300/年
我が家では高除去タイプのカートリッジを使用していた時もありますが、現在は松竹梅で言う竹に該当するトリハロメタン除去タイプのカートリッジを使用しています。トリハロメタンをはじめ、全7項目の浄水能力が認められています。
スーパーシリーズとカセッティ違い
トレビーノには、スーパーシリーズとカセッティがあります。選ぶにあたり、主な違いをあげます。
スーパーシリーズ
- カートリッジを横向きに内蔵設置
- 浄水の出方はストレート
カセッティ
- カートリッジを縦向きに外付け設置
- 浄水の出方はシャワー
- カートリッジを交換すると浄水口も新しくなる
- 水栓と本体が干渉しにくい
私は浄水がストレートで出た方が、コーヒーメーカーのタンクや水筒に水を注ぎやすいので「スーパースリム」にしました。
ちなみに交換用カートリッジは、スーパーシリーズ用カートリッジ(STCで始まる品番)ならすべて使用できます。
注意点としてはカセッティとスーパーシリーズでは、カートリッジの互換性はありません。
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スーパータッチとスーパースリム違い
今回、長年使用したスーパータッチからスーパースリムに変更するにあたり、不都合がないか心配でした。
結論としてはスーパースリムでも指1本で切り換え操作ができ、問題ありませんでした。
私の感想としては、使い勝手がよいのはスーパータッチで、お手入れがしやすいのはスーパースリムでした。
スーパータッチ特徴 SX904V
- 切り換えレバーの操作がスムーズでひと目でわかる
- レバーの両側が汚れやすい
- 表示窓の内部が清掃しづらい
スーパースリム特徴 SX705T
- シングルレバーで表示窓もなく、スーパータッチと比べて本体が汚れにくい
- 本体価格はスーパータッチより安い
- 慣れないと、水のモードがわかりづらい
指1本で操作可能ですが微妙な力加減が必要で、「カチッ」ではなく「ギッ」という音をたてて切りかわります。
水の飲み比べ
浄水器の水と水道水をグラスに用意して、どちらの水か当てる「きき水」テストをしてみてはいかがでしょうか。
1人暮らしの方もしるしを付けてシャッフルすれば、テストできます。
家族でお互いにわからない様に用意した水で、飲み比べて味を確認しました。
家族全員3人が浄水と水道水をすぐに区別できて正解しました。水道水には臭みを感じ、浄水の方がクリアな味でした。
さらに浄水とボトル入りミネラルウォーターをグラスに用意して「きき水」テストをしてみました。
娘と夫は何回も飲み比べて悩みつつも正解しました。私は一口ずつ飲んで直感で答えて不正解でした。試しに娘と夫に「きき水」の2回目を行ったところ、二人とも不正解になりました。(ミネラルウォーターは、採水地直詰めのナチュラルミネラルウォーターの出羽山水の水で飲み比べしました)
私たち家族にとって、浄水器の水と水道水は簡単に区別がつきましたが、ミネラルウォーターと浄水器の水は判別が難しかったです。
ミネラルウォーターやウォーターサーバーを利用するなら、水の飲み比べをして区別ができるかテスト(きき水)をしてみては、どうでしょう。費用の差に見合うおいしさで、その違いがわかっているのか試して確認できます。
毎日の水と非常用の水
毎日の生活に欠かせない飲料水。各ご家庭によって価値観も異なりますよね。選択肢が多くて予算も幅広いです。
私個人としては「水道の蛇口をひねって出てくる水」が最もシンプルだと感じます。ウォーターサーバーもボトル入りミネラルウォーターも人や車で運搬しています。
ただ非常用の備蓄として、ボトル入りの飲料水は必要ですね。非常用に1人1日3L×3日分で9Lの水の備えが必要と言われています。
普段から断水のリスクのある地域(沖縄県など)では、宅配のウォーターサーバーが重宝されています。
確認したら私の家にはダンボール1箱(2L×6本)程度の水しか用意がなかったので要改善でした。みなさんのお宅でも、普段使いと非常用の水について見直しておくと安心ですね。