学校が嫌な理由 具体的なパターン

2020/08/08

子育て・中学

何だか子供の様子がおかしい…学校に行きたがらないという状況になったら、まず理由を知りたいですよね。親(保護者)にすぐ話してくれれば良いですが、話さない子もいます。
私の娘もある時期、毎朝「学校ヤダー」と何回も何回も言っていました。よくある「学校へ行きたくない」理由や学校の状況について参考例を記事にしています。立場によって見方や意見も変わるので、私個人の感想としてお伝えしていきます。


スクールカースト 陽キャと陰キャ

「陽キャ」・「陰キャ」というコトバをご存知ですか?若者はみんな知っている概念の様です。
私は、自分の子が陰キャ扱いされて陽キャに嫌がらせをされていると聞き、初めてそのコトバの存在を知りました。


ざっくり
  • 陽キャ=陽気な人
  • 陰キャ=陰気な人
と定義されています。

昔(自分が学生だった頃)から、目立つタイプの子と、おとなしいタイプの子はいましたが、現在では暗黙の了解で陽キャと陰キャの上下関係が存在している様です。

「陽キャ」「陰キャ」で検索すると、たくさんの若者の声や、とりまく世界が見えてきます。「スクールカースト」、「クラスカースト」が典型的な例であり、陽キャ上位の雰囲気・体制がしかれています。

スクールカーストの図
身分制度のピラミッド?


良くも悪くも、陽キャはクラスのムードメーカーとなっています。陽キャは意思表示がはっきりしており、発言力もあり、クラスの運営上、先生が頼りにしている面もあります。
学級委員や合唱コンクールのパートリーダーなど、行事の運営役を引き受けてくれる生徒は、たいがい陽キャであり、年間スケジュールを進めていく上でキーパーソンとなります。

一方、おとなしかったり、単にイメージで陰キャ扱いになる生徒もいます。ぶっちゃけ、囲碁将棋部、マンガ研究部、卓球部に所属しているだけで陰キャのラク印を押されたりもします。

陽キャが陰キャの生徒をばかにして笑いをさそう構図があります。リーダー格の陽キャが周りの生徒と共に集団で、陰キャの生徒をいじり(ばかにしたり笑いのネタにする)を繰り返す様になります。陽キャの陰キャへの攻撃がエスカレートしていくと、いじめに変化していきます。毎日、特定の生徒を攻撃し、内容がひどくなっていくケースがあります。

陽キャと陰キャのクラスカーストは、大なり小なり毎年繰り広げられており、先生にとってはおなじみの光景なのかもしれません。

私の娘のイジメの体験から

私の娘は、中1の時は楽しく学校生活を過ごしていましたが、中2のクラスで陽キャの生徒から嫌がらせをされる日々が始まり、学校に行くのが辛くなりました。
娘から話を聞き、親として何とかしたいと学校に足を運び、複数の先生方と数ヶ月間、やり取りをしました。そんな私がわかった事を書きます。

先生も人間なので、陽キャ寄りと陰キャ寄りがいます。
いき過ぎた陽キャの生徒を制御して、立場の弱い陰キャの生徒をフォローできればいいのですが…
担任の先生が陽キャ寄りだと、陽キャの生徒の言動や態度が強くなり過ぎてしまう危険性があります。
体育祭や合唱コンクールの行事の際に「絶対!クラス優勝」という感じで、陽キャの生徒達と担任の先生が熱くなります。がんばるベクトルは良いのですが、勝ちにこだわると「陰キャのくせにクラスの足ひっぱってんじゃねーよ!」という空気になってくるのでヤバいです。

娘の中2のクラスは学年の中でも陽キャの配分が多く、たちの悪いリーダー格の生徒の存在が強く、他のクラスの生徒からも「あのクラスはヤバい」と言われていました。担任の先生が陽キャ寄りで、他の先生方も陽キャの生徒の攻撃的な言動を黙認していた背景が重なり、クラスカーストがひどくなっていきました。
私の娘は攻撃の標的となり、数ヶ月間ストレスにさらされた結果、過呼吸(パニック障害)の発作を繰り返す様になりました。

体育祭・合唱コンクールのストレス

先ほどもふれましたが、陽キャの生徒が学校行事においてリーダー的役割を果たす中で、陰キャの生徒に対して「しっかり、やれよ!!」という圧力をかけていきます。
担任の先生が「てっぺん取るぞー!!」とクラス優勝への執念を燃やせば燃やすほど、陽キャは陰キャに目を光らせます。
テレビでおなじみの林修さんが「文化祭や体育祭などの行事を生徒全員が楽しめるものと考えるのは危険。行事が苦手な生徒がいる事も教師は認識すべき」という旨の発言をされていました。

合唱コンクールの練習も一生懸命取り組むのは、とても良い事なのですが、一方でパートリーダーの生徒に注意される側の生徒もいます。

「△△さん、もっと大きな声を出してください!」
「ちゃんと声を出して歌ってください!」

陰口で「△△、最低だよねー」

大きな声を出せるといいのですが、簡単な様で苦手な子もいるんですよね。陽キャの圧力が陰キャの生徒にはストレスに感じます。

細かくて減点が多い評価体制

現在の?傾向なのでしょうか?成績の付け方・評価が細かいです。自分の子供の連絡票(通信簿)を見ても、項目が多くて結局ピンときません。
分野ごとに評価してくれるのは良い事なんでしょうけど…なんだかわかりづらいです。


子供が実際に記入していたノートや課題プリントを見ると、細かく色分けしてびっしり書き込まれています。成績の評価の対象になる提出物は重要らしいです。

私:「うわっ、こんなに手間ひまかけて書くの大変じゃない?」
娘:「ここまでしないとA°もらえないよ(怒)」
私:「A°?」

A° A A’ B° B B’ C…細かくないですか?
昔はそんな細かい事、言わなかったから個人的には具合が悪くなりそうです。娘いわく提出物の文字数が少なくて余白が空いていたり、ペンの配色が少ないと減点になるそうです。


理科の課題プリント
A°もらえなかった


良い事なのか?その評価体制?
丁寧に作業するのは良い事かもしれないけれど、子供の様子を見ているとこんをつめ過ぎていて、息がつまりそうです。もはや勉強を超えて作業になっていませんか…

定期テスト・大会試合・行事がいっぺんに来る

中学校の年間行事はけっこう立て込んでいます。
ある年、雨で体育祭が2度延期になった結果、定期テストと体育祭の日程がくっついてしまいました。そこへ休日に部活の試合・大会が重なり、過密スケジュールになってしまいました。そばで見ていて、子供がしんどそうなのが伝わってきました。
学年の後半では、定期テスト+合唱コンクール+試合がいっぺんに来るというパターンにみまわれました。

さらに娘の学校では定期テスト後に各教科のノートやレポートを提出する流れになっており、息つくヒマもなく課題に追われていました。
そして…そうです。減点されない様にびっしり丁寧に提出物を完成させなければなりません。

部活動が多くて休みが少ない

娘が入っていた運動部では週3日朝練があり、月~金の放課後18時下校まで練習。土日のどちらかは基本的に部活がありました。大会や練習試合が入り、土日休みなしの週もありました。

娘いわく「朝練は任意というけど本当は強制に近い」と言っていました。本当は朝練に行きたくなかったんですね。
学校や部、生徒にもよるでしょうが、うちの娘は顧問からのプレッシャーを感じていました。

忙しくてストレスが多い学校生活

保護者の立場の私の考察では、中学生は、課題、行事、部活などで非常に忙しく、心身の負担が大きいです。ただでさえ大変なのに、クラスカーストで毎日いやな思いをしたら「学校=苦痛」になりますよね。

校内で陽キャのポジションにつけた人、中間層、陰キャ…生徒それぞれの立ち位置でハードな学校生活を過ごしています。

さらに塾に通う生徒は、塾の講習と宿題が加わり、かなり大変です。日々、学校と塾の両方をこなし、体育祭の日も、遠足の日も学校行事で疲れていても、その夜塾に行く子は多いです。

学校が嫌な理由をさぐる

「学校に行きたくない」理由は、その子によって異なりますがよくあるパターンから探っていくと見えてくるかもしれません。もとより中学校生活は多忙で、集団行動、テスト、部活動と緊張を強いられる場面も多いです。毎日を何とかこなしているところへ、さらに追い討ちをかける出来事が重なると「学校が嫌になる」危険性が高いです。

子供が周りの大人、親に助けを求めてくれれば、まだいいですが、性別や性格によって自分からは言い出さない子もいます。
子供が何に悩んでいるのか?理由をつきとめるのは簡単ではありません。私も自分の子供の身に何が起こっているのか?把握するまでに長い時間がかかりました。

学校が嫌な理由として、よく「人間関係」、「勉強が嫌い」、「朝起きるのがツライ」などがあげられます。今回の記事で、どうしてそうなるのかイメージが多少つかめたのではないでしょうか。

  • 人間関係:スクールカースト
  • 勉強が嫌い:評価が厳しくて大変
  • 朝起きるのがツライ:勉強と部活で休みが少ない

私は自分の子供の話や垣間見る中学校の様子から「中学生はストレスが多い状況になりやすい」と感じました。

教育熱心な先生と生徒との歯車があえば良いのですが…勉強・部活・学校行事で結果を求め過ぎると苦しくなる生徒も出てきます。

学校によって雰囲気や方針も違うかもしれないし、立場によって見方も変わるかもしれません。それをふまえて、私が一人の保護者として経験して捉えた中学校の状況について参考にして頂ければ幸いです。

何かに困っている子がいたなら、少しでも力になりたい…正解は一つじゃないから、一緒に考えていけたらいいですね。




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横浜市, 神奈川県
50歳間際で夢を持った私、自分のペースで前進中⁈
まじめ過ぎる娘(高校生)、せっかちな夫、アバウトな私の3人家族がふわふわのシェルティ犬に癒されながら暮らしています。
わかった事や気持ちをを本音でシェアしたいです!(ちなみに画像は卓球のラケットとボールなんです)

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