中学校に子供のいじめを相談した経験から

2020/07/30

子育て・中学

子供の元気がない、「学校へ行きたくない」と言ったり、クラスで嫌がらせを受けている!と知ったら、保護者として「何とかしなくちゃ、どうしよう」と思いますよね。

私もそうでした。
初めは、学校の先生に相談したら解決できると考えていました。

でも娘の通う公立中学校の先生にいじめの相談をしても対応してもらえませんでした。

担任の先生にまず相談、次に学年主任の先生。いずれも対応してもらえず、そうこうしている間に年度末近くになってしまいました。

結局、私は次年度のクラス編成時に配慮を求める「要望書」を提出しました。


文書で対応をお願いした結果、学年が変わる時にいじめから解放されましたが、クラス替えまでの数ヶ月間、娘は我慢の日々を過ごしました。

私の娘は中2のクラスでいじめにあい、中3では加害者生徒とクラスを別にしてもらう事でいじめから逃れて無事に卒業できました。

桜の咲く道
中学卒業は節目のひとつ

学校に相談しても対応してもらえない日々が続き、どうすればいいのか親として本当に悩みました。

娘が中学校を卒業し、一段落したので「子供・学校・親(自分)」の立場や行動について冷静に分析できそうです。

私は使わなかったけれど、「学校に対応を依頼する手段」もあります。


今、お子さんの中学校生活で困っていらっしゃる親御さんがいたのなら…

「学校の何が嫌なのか」、「学校に相談したらどうなるのか」、「先生が対応してくれない時はどうすればいいのか」参考材料になさってください。

子供の辛そうな姿を見ると、どうにかしてあげたいけれど、解決の糸口がつかめないと心細いですよね。

娘の一件で私が感じた事や知った事をシェアしていきます。ひとまず私たち親子の体験談からお話させて頂きます。



担任の先生がいじめの対応をしてくれない

全部の学校が対応してくれない訳ではないと信じていますが、私の娘の中学では「娘に対するいじめの対応」をしてくれませんでした。
私は子供がいじめの被害にあっていると知り、担任の先生に相談をしました。

中二のクラス内で数人の陽キャが数人の陰キャをディスる構図が形成され、エスカレートしていきました。

※陽キャ(ラ):発言力のある生徒
目立つ存在で良くも悪くもクラスのムードメーカー

※陰キャ(ラ):おとなしくて控えめな生徒


中二の新年度の春から始まった、娘を含む数人の生徒に対する特定の生徒による嫌がらせは、先生に注意される事もなく夏、秋と季節が進みながらひどくなっていきました。

嫌がらせ(いじめ)が数ヶ月間続く中で、娘は学校で過呼吸の発作を起こす様になりました。
発作が出ると、本人はちっ息を恐れるほど苦しいそうです。手や指がふるえたり、足がケイレンを起こしたり、頭痛、どうき、息切れの症状が出ます。
パニック状態になって呼吸がコントロールできなくなるのです。

学年主任の先生に相談

私はこのままではいけないと思い、進路説明会で学校を訪れた折に学年主任の先生に声をかけて相談の時間を作って頂きました。(今日の今日で無理であれば、別の日に来校する旨を告げました)
私としては一大決心で行動をおこし、進路説明会終了後、別室で学年主任の先生にいじめの相談をしました。ところが先生の第一声で対応する気が全くない事を悟りました。

「無理して学校に来る事ないですよ」

先生が発した言葉には色々な解釈ができるとは思います。ある意味では先生の言う通りです。
(先生はちらっと「かわいそうな子を知っています」ともらしました。)

でも、違う!!

私の娘は「登校を続けたいから嫌がらせを止めてほしい」と訴えているんです。過呼吸の発作に苦しみながら、自分の意思で必死に学校に通っています。

不登校一歩手前の危機感から相談に行ったのに「学校に来なくてもいい」って先生に言われたら、どーすりゃいいの?


夕闇迫る木と住宅をのぞむ
安心して登校したい


生徒を注意できない学校現場

どうやら現実問題、諸事情により「加害者生徒を注意するのは難しい」という学校現場の実情がある様です。

うちの娘のケースでは、学年主任の先生も担当教科の授業をしているのでクラスカーストの状況は把握しているはずです。
担任の先生も他の先生方も誰一人として、生徒をたしなめられないのが現実です。

要望書を学校に提出

学校に相談しても「イジメの対応」をしてもらえないので、11月~3月まではさておき中三のクラス編成時には加害者生徒2名と娘を同じクラスにしない様に要望書を出しました。
実際に「要望書」という形式があります。当時の私は要望書の存在も知りませんでしたが、レポート用紙に手書きというかたちで先生にお渡ししました。
いじめの概要をまとめた部分は、先生の反応から対応してもらえないと判断し、クラス編成時の要望部分だけ提出しました。

部活の顧問の先生に相談

部活の朝練中に重めの過呼吸の発作を起こした際に学校を早退する事になり、私は娘を迎えに行きました。娘を引き取る際に顧問の先生とお話をしました。
10月11月に娘の過呼吸の発作が頻発し、保健室に行く回数が増え、早退や欠席をする日も出ていました。


顧問の先生:「○○さん、大丈夫ですか?」

私:「クラスで嫌がらせを受けていて、担任の先生や学年主任の先生にも相談したのですが『無理して学校に来る事はない』と言われました…」

そのやり取りの後、担任の先生から「謝罪に伺いたい」と自宅に電話がかかってきました。学年主任の先生がクラスの数人に聞き込みをして「ちゃんと注意するからね」と娘に伝えました。

謝罪に関しては、忙しい中ご足労頂くのは気が引けたので、相談の場を改めて設けるのであれば、私が学校へ出向く旨を担任の先生に伝えました。

ところがその後が意味不明なのですが、話し合いは行われず、聞き取りした事実をなかった事にしたり、注意も結局されずじまいでした。
学校行事の三者面談で担任の先生に再びお会いした折に、娘を先に帰してから状況を確認しました。「知りません。聞き取りなんてしていません!」と先生が不自然にとりつくろっていたので、おそらく副校長か校長先生からストップの指示が入ったのではないかと私は推測しました。

校長先生に話を通すのも方法

他学年の先生(部活の顧問の先生)に話をした事でいじめの対応が動き出した矢先に、なぜかストップしてしまったので、私は上の指示つまり校長の方針なのだと判断しました。
あくまで私の個人的な想像に過ぎませんが、校長先生に直談判する気にはなれませんでした。

いじめの対応を正式に学校側に依頼するルートは複数あります。

しかし、私は総合的に判断して「いじめの対応」を正式に要求・依頼しない事にしました。きっと前任の校長先生だったら、機会を頂いて相談していたと思います。
娘が中二の春に着任した現行の校長先生とは、一回も言葉を交わした事はありませんが、私の直感で「この校長先生に対応を求めても得られるものはない」と判断しました。

クラス編成について要望しておく

嫌がらせがおさまる事はなく、状況が変わらないまま12月の半ばまできてしまいました。娘と話し合って、年が明けの3ヶ月間はやむなく我慢してもらう道を選びました。

いじめの対応ができないなら、中3のクラス替えでは加害者生徒(主に二人)と娘を別のクラスにする様に要望しました。学校側は約束はできませんというスタンスなので、クラス替え当日までどうなるかわかりません。

要望の結果はと言うと…ちゃんと聞き入れて頂けました!
ようやく中3の春を迎え「要望書+学校側の配慮」で安心して登校できるクラスで新たなスタートを切る事ができました。

▪安心の要素
①加害者生徒は別のクラス
②心の支えになる担任の先生(生徒の様子に気付くほのぼの系)
③発作時に助けてくれていた生徒と同じクラス
④同じ部活のメンバー男女数人と同じクラス
⑤全体的に穏やかな生徒の雰囲気

①②③は要望書に記入していました。
④⑤は学校側、先生たちが考えて配慮してくれたのではないかと感じています。

まとめ

クラス替えによって、いじめから解放されました。ただ娘の「学校への恐怖心」や過呼吸・発作については長い間引きずる事になります。

今回は一連の流れをダイジェストでおおくりしました。今後、各テーマについて掘り下げていく予定です。

動かない学校側に対応を要請する方法やルートについては、また次の記事でお伝えしていきます。


いじめ問題を含む子供のSOSに対する文部科学省の取り組みについては、文部科学省のHPにも掲載されています。


国や自治体、各教育機関も取り組みを強化する中で、現場においては理想や正論が通用しないという側面もあるのが実状です。




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横浜市, 神奈川県
50歳間際で夢を持った私、自分のペースで前進中⁈
まじめ過ぎる娘(高校生)、せっかちな夫、アバウトな私の3人家族がふわふわのシェルティ犬に癒されながら暮らしています。
わかった事や気持ちをを本音でシェアしたいです!(ちなみに画像は卓球のラケットとボールなんです)

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